ニュージーランドに来て今3年目。
まさかニュージーランドに住むことになるとは、3年前は思ってもみませんでしたが、人生は巡り合い。
この機会を逃してはならないという天の声を聞き、大した予備知識も持たずに移住してしまいました。
先入観がないので、変に期待がない分うまくいっている部分もあるんですが
「あー知っておけば対応できたのになぁ」という点もあります。
また、私は5年ほどイギリスにも住んでいましたが、同じ英語圏でも全然違うと感じるところもあります。
そんな私が、留学やワーホリ・移住を検討中の方に向けて、ニュージーランドの好きなところを書き連ねてみようと思います。
(イマイチに思うところは次回のお楽しみ!)
ニュージーランドの好きなところ
のんびりしている
人も風土ものんびりリラックスしています。
何をしても、何をされても”No worries!”な感じ。
いい意味でも悪い意味でも…笑
自然がきれい

ニュージーランドのいいところに「自然」を挙げる人は多いですね。私が見た中では100%です。
ニュージーランドの自然は、山があって川があって海があって、そう言う意味では日本に似ています。火山もありますね。
だけど「緑」の色が違うと言いますか、植物がエキゾチックです。
林に入ると巨大なシダの木(木生シダというそうです)やキャベツの木が生えててジュラシックパークのような様相です。


ただ、あまりにも見て育ったものと見た目が異なるので、時々キャベツの木を見ながら北半球が恋しくなる時もあります。
(余談ですが、キャベツの木の葉は暖炉の火起こしに最適です)
ちょっとドライブへ行くと、Department of Conservation(自然保護局)管理の自然公園もたくさんありますし

By User Swollib on en.wikipedia – Originally from en.wikipedia; description page is (was) here, Public Domain, Link
ドライブなんかしなくても、うちは近所がもう自然。一応首都圏なんですけどね^^
また、ニュージーランドには鳥がたくさん。
キウィはその辺をうろうろしているわけではないですが、近所にいない鳥を見に旅行に行くのも素敵。

By Sid Mosdell from New Zealand – PūkekoUploaded by Snowmanradio, CC BY 2.0, Link
そして星の美しさには毎回感動します。

ただし、私は日本の都会から引っ越してきてニュージーランドの田舎に住んでいるので、そう感じるのかも。
人が親切

ニュージーランドでは、全体的に気さくで親切な人が多いと思います。
イギリスでも人は親切なんですが、機嫌が悪い人に当たる確率も高かったような(これは完全に肌感覚)。
親切さについては、今でも思い出すことがあります。
もともと引いていた風邪をこじらせてしまい救急病院で診てもらった時のこと。
その時のお医者さんが、きめ細やかに親身にヒアリングをしてくれまして、その上、料金も要らないと言うんです。
当時はビジタービザで滞在していたので、少なくとも6−7000円の料金がかかったはず。
システム上なんでそんなことができたのか未だにわからないんですが、お医者さんが言うには「日本が好きだからお代は要らないわ」ということでした。お医者さんが払ってくれたのかなぁ…。
そういえば、特に人種差別らしきものにも遭ったことはありません。
ヨーロッパやトルコなどではすれ違いざまに「チュンチョン!」(中国語のマネ?)と言われる旅行者あるあるがありますが、ニュージーランドでは聞いたことがありません。
(人口の15%がアジア系ですし、そんなことをしたら大ごとになりますね^^;)
逆に、上記のお医者さんのように、こちらが日本人とわかるとさらにフレンドリーになるパターンは時々経験します。
首相や政府の言うことがわかりやすい

コロナ危機に対するジャシンダ・アーダーン首相の手腕が称えられています。
誰でもわかるような簡単な言葉、伝わるストーリー性のある構成、心のこもった表現。
この危機で政府のウェブサイトを見る機会も一段と増えましたが、これもわかりやすい。
英語も短くて読みやすいし、画像が組み合わされていたり、デザイン面でもみやすいなーと感じました。
ちょっと調べてみると、ニュージーランドでは高い識字能力を持つ成人が16%のみと言われているそうです。(digital.govt.nz)
「高い」識字能力がどの程度をさすのかは不明ですが、そんな事情もあり、わかりやすい英語のガイドラインや基準を設けているようです。
とはいえ、他の英語圏の国もわかりやすい英語の基準を定めているようなのでニュージーランドだけではないのですが
官僚言葉・法律用語でなく、シンプルな表現で大事なことを伝える工夫がされていると感じます。
治安がいい
人によって感じ方は違うと思いますし、地域によっても違いがありますが、個人的には日本と同じくらい治安がいいとは感じます。
が、私の住む田舎の村でも空き巣は時々出ます。
ニュージーランドでは2019年に約65,000件の侵入窃盗があったそうですが(ニュースサイトStuffより)、日本では2018年に約62,000件あったとあります(警視庁)。
ニュージーランドの人口が日本の1/25であることを考えると、結構多くないですか?
なので、肌感覚では治安がいいと感じつつも、気を抜くことはありません(笑)。
たとえば、バッグでカフェの席をとることはあり得ないですし、短い時間だからロックをせずに車を出ることも考えられません。
(私のパートナーのモウさんは、バッグで席取りをして平気なので、私にはものすごくストレス笑)
なので、総じて言うなら「ロンドンやヨーロッパの都市に比べたら治安はいいが、気を抜いてはいけない」です。
気候がいい

これも地域によるとは思いますが、ここ北島のウェリントンは夏は暑くても26°Cくらい?冬も東京で着ていたような厚手のコートは不要です。
ニュージーランド政府観光局ウェブサイトに主要都市の気温や降水量が載っているのでイメージがつきやすいかと。
私は年間通してほぼ長袖。衣替えの必要がなく、冬にセーターやコートを追加するだけです。
それでも「空気が秋になってきたなぁ」など、充分四季を感じます。
春は桜が咲きますし、秋は紅葉も見られます。
ただ、ウェリントンは風が手強いという別問題が。
傘はさせないので、雨の日はゴアテックスで全身防御するのが吉です。
山小屋へ行くような装備です。
エコロジーや動物愛護に敏感

これも西洋社会全般そうかもしれませんが、スーパーマーケットで自然分解される界面活性剤を使用した洗剤や動物実験を行っていないシャンプーなどが普通に入手できます。
またプラスチックを毛嫌いし、スーパーなどの使い捨てのビニール袋は2019年に禁止に。
使い回しできるんだからビニール禁止するな!という日本の意見も耳にしましたが、ビニール袋、実際風に吹かれて飛んでいたり、捨てられて地中から出てきたりするんですよね。使い回すならエコバッグを使えば?と思います。
紙袋はOKなので、こんな憧れスタイルも可能かも?!

また、先に書いた自然保護局管理の公園も多いですし、それから、ニュージーランドの人って、野鳥好きが多い気がします。
普通に見える人が絶大な鳥好きだったりするのが面白いです。
年齢や性別による制限が少ない
ニュージーランドには定年がありません。
周りにも65歳を過ぎても働いている人が多い印象です。
僕も70歳くらいまで働くんじゃないかな、わからないけど。
もちろん60歳を過ぎているからといって収入が半減することもありません。
また、女性も普通に活躍しています。
アーダーン首相は39歳。
日本だったらまず「女性」で、しかも「30代」では相手にされないと思いますが、ニュージーランドでは女性も若齢も差別されません。
(NZ以外でも西洋社会ではすでにもうスタンダードでしょうかね)
いろんな意味で多様性がある

ニュージーランドではいろいろな人種の人が住んでいます。
ヨーロピアン(いわゆる白人)がダントツでメジャーですが、2013年から2018年にかけて74%から70%に減り、その他のエスニシティの人が増えています。
人種も多様ながら、家族の形態も多様と感じます。
シングルマザーもシングルファーザーもいて、子供のいるカップル・いないカップルがいて、子供全員お父さん(あるいはお母さん)が違う家族もいて、すべて普通、フツーです。
先ほど年齢や性別による制限が少ないと書きましたが、あらゆることに制限が少ないです。
女性だからこうすべき
家族はこうあるべき
60になったら仕事をやめるべき
同調圧力を感じないので、とても楽です。
ニュージーランドの人は無礼な人には厳しいですが、そうでない限りだいたい何でもno worries!な気がします。
まとめ
今回は、ニュージーランドの好きなところをあげました。
が、何事もいいところだけではありません(笑)
次回は【複数国に住んだ筆者から見た】ニュージーランドの嫌いなところで私がニュージーランドについてイマイチに思うところも挙げてみようと思います。
読んでいただいてありがとうございました。