女性の健康・生き方

【使用した感想】40歳以上でも低リスク!ミニピルとは?

こんにちは。もん@ニュージーランドです。

少し前、ドクターにミニピルを処方してもらいました。

これが女性ならではの悩みを軽減してくれて、というより、ほぼほぼ悩みがなくなって、個人的にはとても快適なのです。

長年、子宮内膜症&子宮筋腫&卵巣嚢腫を患っており、日本で使っていた薬が手に入らず、絶望の中、毎月の痛みに七転八倒するという日々だったので…

私にとって、ミニピルは救いの神!!

でも…日本ではミニピルってなかなか聞かないですよね。

ミニピルは日本では認可されておらず、私もニュージーランドのドクターに処方されるまで聞いたこともありませんでした。

今日は、子宮内膜症や月経困難症の方、ピルに興味のある方に向けて、”ミニピル”のこと、その他のピルなどについて自分の経験を書いてみますね。

ミニピルとは?

ミニピルとは、PROGESTOGEN-ONLY CONTRACEPTIVE PILL(”POP”)とも呼ばれ、主に避妊に使われるホルモン剤です。

子宮内膜症や月経困難症にも効果があって、私ははその理由で使っています。

日本では認可されていないので、調べた限り処方してくれるお医者さんは少なそうな印象です。個人輸入してる方はいらっしゃるみたいでしたけど。

日本で認可されている低用量ピル(いわゆる”ピル”のこと)も女性ホルモン剤で、子宮内膜症や月経困難症に効果がありますが、ミニピルが黄体ホルモンのみ含むのに対して、低用量ピルは黄体ホルモンと卵胞ホルモン2種類の女性ホルモンを含むという違いがあります。

ミニピルの利点

低用量ピルはスグレモノなのですが、この卵胞ホルモンによる副作用の問題があるので、すべての女性が使用できるわけではありません。

中でも重篤なのは血栓症。数は少ないですが死亡例も出ています。

ミニピルは卵胞ホルモンを含まないため、血栓症リスクが高い女性(40歳以上、喫煙者、肥満、偏頭痛持ちなど)でも服用できるという利点があるんです!

また、卵胞ホルモンは母乳の出にも影響するとのことで、授乳中の女性もミニピルなら服用できます。

ミニピルちょっと詳細情報

ここで、ニュージーランドのファミリープランニングというセクシャル・ヘルスに関するクリニックを運営している機関のサイトにある情報を元に、ミニピルについて少しまとめてご紹介。

ミニピルのメリット

  • シンプルで便利
  • 性交を妨げない(筆者注:もともと避妊薬だからですね)
  • 授乳中でもOK
  • どの年齢の人でも使える
  • 副作用がほとんどない(リサーチでは体重増加やうつ症状、頭痛は認められない)

ミニピルのデメリット

  • 毎日飲まなくてはならない
  • 服用し始めの数ヶ月は不正出血が起こる可能性あり

ミニピルで生理はどう変わる?

  • 40%の人が通常通りの出血があり
  • 40%の人に不正出血があり
  • 20%の人は生理(消退出血)が来なくなる

ミニピルを服用できない人

  • 乳がんを経験している人
  • 投薬治療中の人はお医者さんに相談の上服用

子宮内膜症ー低用量ピルと出会って人生が変わる

ニュージーランドでミニピルを処方される前、私は日本でルナベルULDという低容量ピルを使っていました。

それまでの私といえば、生理中は人間として機能せず(涙)生理前はPMSがひどいし、それ以外の時期も子宮内膜症の痛みがあるので、平穏な日の方が少ないくらいでした。

痛みにはバファリンなどでは効かず、ロキソニン漬け。しかも痛みが始まる前に飲まないと効かないので、タイミングがものすごく難しいんです。

また厄介なのが経血。生理中は常に漏れ・貧血と戦っていました。

そんなある日、婦人科で低用量ピルのルナベルを処方されて、人生が180度変わりました✨

「あの痛みはなんだったの?」というほど生理痛はなくなり、経血も少なく、PMSも無くなりました。

夢にまで見た生理にコントロールされない普通の生活が送れるようになりました!

が、前述のとおり、低用量ピルには副作用として血栓症のリスクという問題があります。

40歳以上、喫煙者などは特にリスクが上がるので処方しないお医者様も多いようですね。

もうちょっとで閉経を迎える女性にピルというのも、リスクとメリットを天秤にかけると割りに合わないというのもあります。

当時私はすでに40歳を過ぎていましたが、長年いろいろな年齢層の女性に低容量ピルを処方してきたお医者様でしたし、定期的に検診を受けて特に問題なく数年使ってきたので、このまま閉経までずっと使っていこうと考えていました。

が、ここでまさかの海外移住。

似た薬があるだろうと思ったので、服用していた低用量ピルを英語で説明したウェブサイトのリンクを控えて、ニュージーランドへ来たのでした。

ニュージーランドでミニピルを処方される

ところが、ニュージーランドへ引っ越してきて知らされたのは

  •  ニュージーランドではルナベルULDと同等の卵胞ホルモン量のピルはない
  •  他に低用量ピルはあるが、ホルモン量が多いのでオーバー40には処方できない

ということでした。

(これが後に事実ではないことがわかったんですがね💧)

落胆する私に、この時のドクターは鎮痛剤も処方してくれませんでした。

また地獄が始まりました。

湯たんぽを抱き、薬局で手に入る一番強い鎮痛剤をラムネのように掻き込むジャンキーのような私に、パートナーのモウさんは

「そんなのおかしい、絶対にいい方法があるはず!」と、新しいドクターに見てもらうよう言いました。

この時新しいドクターに処方してもらったのが、ミニピルです。

血栓症のリスクが極めて低いピルがあることをこの時まで知らなかったので、自分の中ではうれしすぎてお祭り騒ぎ♪

この時にはすでにPMSの症状はなくなっていましたが、ミニピルのおかげでまた痛みと重い経血から再び解放されたのでした。

ミニピルの個人的感想

ミニピルを始めてから2ヶ月半ほど経ちますが、今のところ極めて快適です

痛みはほとんどなくなり、経血もとても軽くなりました。

若干の乳房痛が出ましたが、それも今はほとんどありません。

時々不正出血がありますが、気にならない量です(ルナベルULDの時の不正出血の方が煩わしかった)。

低容量ピルと違って生理をずらすことはできないので、旅行の時は煩わしいですが、軽いので楽です。

何しろ、血栓症を心配する必要がなく、より心穏やかに過ごせます

個人の感想ですが、悩めるアラフォー・アラフィフの参考になればうれしいです。

確実に遅れている日本のピル事情を憂う

ニュージーランドでは、ミニピルは約半年分で5ドル(約360円)。

その他、処方箋のための診察代は別途かかり、診療所によって料金は変わりますが、私のかかりつけ医の場合、1回の診察で45ドル、約3300円。

日本と比べた場合、こちらでは診察代が高いと感じますが、年間トータルコストでみると、診察代(処方箋代)3300円×年2回 + ミニピル代半年分360円×年2回 =年間7320円

私が日本で保険適用の低容量ピルを服用していた時のピル代は1ヶ月3000円ほどだったので、あらためてその差にびっくりです。

さて、日本でミニピルはいくらくらいするのか。

それ以前に、ちゃんとした医療機関で買えるのか。

Google先生に聞いてみたところ、ミニピルは日本では未認可ながらも取り扱っている婦人科はあり、私が調べたところでは、自費で1ヶ月3000円程度でした。

ん?

  • 保険適用の低用量ピル → 1ヶ月3000円ほど
  • 自費のミニピル → 1ヶ月3000円ほど

保険適用のピルが、なぜ自費診療のミニピルと同程度の自己負担額?

解せない!!

こちらの記事を見ると、同じ低用量ピルでも自費(避妊目的)と保険適用(子宮内膜症の治療)で自己負担額が同じとあります。なぜなら…

末端の臨床産婦人科医の私に伝わってきたのは、「保険適応になって自己負担が安くなると、避妊のためにピルを飲んでいる人が生理痛だと偽って処方を求めてくる」ということを危惧してそのような値段設定になったということでした。ピルユーザーを信用していない結果と思われます。

From 宋美玄 開業してわかった 日本でピルが普及しない理由

避妊目的でピルを使われるくらいなら、病気の女性に苦しんでもらえってことでしょうか。避妊目的だって保険適用でいいのに。だって健康的で自然な生活の一部なんですから。

でも使えるようになっただけマシ…って考えないとダメなのかなぁ。私が20代の時は低容量ピルも認可すらされてませんでしたから。

ちなみに同時期、フランスに住んでいた友人は皮下インプラントをしていました。ピルは毎日定刻に飲む必要があるので煩わしく、古い避妊法だったんです。

新しい騎手ミレーナ

ピルではありませんが、ミニピル同様黄体ホルモンのみを含む子宮内避妊具のミレーナもあります。

私は使ったことがありませんが、

  • 効果が5年ほど続く
  • 毎日飲まなくていい
  • 作用が局所的(ホルモンが全身に影響を及ぼさない)
  • ミニピルと同じく年齢関係なく使える

といいことづくめのように思えるので、今のミニピルがなくなったら試してみよう!と思っています。

不思議なのですが、ニュージーランドでもミレーナはつい最近2019年11月まで医療補助(保険)の対象外で、装着には数万円のコストがかかりました。

実は、私がミレーナではなくミニピルを選んだのは、当時は価格が安かったからです(今はミレーナの器具自体は無料)。

その点、日本ではもっと前から子宮内膜症などの疾病には保険が適用されているようです。

日本の方は自費のミニピルよりミレーナという選択肢になるかもしれませんね。

ただ時々体に合わない方の話も聞きますし、アラフォー・アラフィフ世代に(授乳中の方にも!)ミニピルというオプションもぜひ欲しいと思うところです。