ニュージーランド

ニュージーランドで歳を取る…年金について大雑把に解説

こんにちは。もん@ニュージーランドです。

ニュージーランドへ移住を検討している方は、リタイア後の生活がどんな感じになるかイメージしているかもしれませんね。

(アラフィフ世代だけでしょうか。。。)

わたしはというと、今後は別の国にも住んでみたいな〜と思う部分もあれば、猛暑がないのでニュージーランドは老後にはぴったりなのでは!…と思ったりもします。

いずれにしても、年金問題が騒がれている昨今、老後のことを検討する上で、お金のことは避けて通れません。

というわけで、今日はニュージーランドの年金について書いてみようと思います。

公的年金 – Superannuation

公的年金であるSuperannuation、略してNZ Super。

まずは、ざっくりとまとめた概要です。

受給資格を得るには…

  • 65歳以上
  • ニュージーランド国民またはレジデンスビザ保持者
  • 申請時にニュージーランドに居住している
  • 20歳以降で10年以上ニュージーランドに住んでいる
  • そのうち5年以上を50歳以降で過ごしている

支給額は…

最大のケース(独居あるいは扶養する子供がいる場合)で年額約21,000NZドル*(約147万円)

*配偶者や扶養している子供の有無、受給資格のない配偶者を年金に含めるか否かといった条件によって受給額は変わります

 

参考:Work and Income(政府ウェブサイト)

レジデンスビザあるいはPR(パーマネントレジデンス)は必要ですが、日本人でも条件を満たしていれば受給できます。

ニュージーランドでは定年がないので、退職と受給開始の間にタイムラグがなく、現実的かなーと思います。働きながら年金をもらっている人も多いです。

財源は税金で年金保険料はないのですが、他の国の年金を受け取っている人は、その分減額されます。

日本では高い年金保険料を払ってきたのに理不尽と思ったりもしますが

その一方で、65年間ニュージーランドに住む国民から見ると、55歳で移住してきた人と同額(諸条件が同じであれば)というのは不公平と思うのも当然だと思います。

(ただ、受給資格が今後10年→20年居住に変更するという法案が出ています。これはこれで、長期間海外で過ごしてきたキウィを直撃するとのことで議論になっているようですが…コメントを見るといろいろな意見が見られて面白いです)

ということで、今のところは在住10年でもらえる太っ腹な年金ですが、最大で147万円という額は少ないという声が上がります。

そこで出てきたのがキウィセーバーです。

個人年金キウィセーバー KiwiSaver

キウィセーバーとは、2007年に始まった個人で加入できる年金制度です。日本のiDecoにあたります。

入る入らないは自由ですが、ニュージーランドでは人口の6割近い人が加入しており、経済的自由に近づくために不可欠だとも言われます。

加入できるのは、ニュージーランド国民あるいは永住権を持っており普段ニュージーランドに住んでいる人。

基本的に65歳まで引き出すことはできません。

(初めて住居用の家を買う場合など、65歳以前に引き出せる場合もあります)

会社員(雇用されている人)は、通常、税引き前給与から決めた率(3%, 4%, 6%, 8%あるいは10%から選ぶ)の額を自動で積み立てます。

それ以外の方は、定期積み立て設定もできますし、好きなタイミングで好きな額を入れることもできます。

投資の運用益には税がかかり、キウィセーバーに積み立てた額は所得控除の対象にはなりません。

アメリカの401kなんかも積み立てた額は所得控除の対象になるようなので、キウィセーバーは特によさそうに見えないのですが…

キウィセーバーの特典

でも、そんなキウィセーバーにもやっぱりメリットはあります。

① 1ドル積み立てると、国が50セント積み立ててくれる。上限は年額521.43ドル(約37,000円)

② 会社員の場合は、雇用主も給与の3%を積み立ててくれる。

以前は、加入すると$1000もらえるキックスタートという制度があったのですが、残念ながら2015年に廃止。

ニュージーランド国民に貯蓄を促すためにいろいろ施策を講じた結果こうなったようですが、もう十分普及してきたということでしょう。

ちなみにわたしは会社員ではないので、②の雇用主の積み立てがありません。自分でコツコツ貯めますー。

キウィセーバー・ファンド選びのお手伝い

加入を決めたらどこのプロバイダー(投資会社)でどのファンドを選ぶか、決めていきます。

その時に参考になるのはSortedというウェブサイト。

ニュージーランド人の金融知識やスキルを上げるためCFFCという政府補助の独立団体が運営しています。

その中でもKiwiSaverFund Finderでは、手数料やリターンの高さ、リスク許容度から自分に合ったファンドが選べるようになっています。

ほとんどどの会社も扱っているファンドは下のように分類しており、growth asset(株や不動産などのリスク資産)の割合から

  • Defensive(ほぼキャッシュ)
  • Conservative(多少リスク資産が入る)
  • Balance(35%~62%リスク資産が入る)
  • Growth(63%~80%リスク資産)
  • Aggressive(ほとんどがリスク資産)

というふうに、誰でも簡単に選べるようになっています。

(ただし同じAgressiveでも、プロバイダーによって中身や配分は異なります)

わたしはできればセクター別のファンドを選びたかったのですが手数料が高かったので、上記ファンドの中から手数料や中身を調べた上で、自分の好きなものを選びました。

ちなみに、プロバイダーのリストはこちら

日本に帰国したらキウィセーバーはどうなるのか?

ニュージーランドで老後を迎えることを考えると、絶対に加入した方がいいキウィセーバー。

ですが、日本に永住帰国することになった場合どうなるんでしょう?

キウィセーバーは、帰国してから1年たつと引き出して口座をクローズすることができます。ただし国による積立金は引き出せません。

もしかしたら、海外移住した人から節税効果を取り上げやすくするために所得から控除という形ではなく、国からの積立金という形にしているのかしら…だとしたら、ちょっと合点がいってしまいました。

また、キウィセーバー公式ウェブサイト上では確認できませんでしたが、わたしの加入しているプロバイダーに問い合わせたところ、海外に住んでいても口座をキープしておくことができるだけでなく、入金もできるとのことです。加入の際は、ご自身のプロバイダーに確認してみてくださいね。

おわりに

ニュージーランドの年金制度と個人年金について、ざっくりと概要をまとめてみました。

わたしは将来日本に帰国するかもしれませんが、日本の非居住者にあたるのでiDecoなどの積み立てができません。

どんなふうに人生が変化しても対応できるよう、今住むニュージーランドで最善と思われる策を試行錯誤しながら取っている次第です。

移住した後の老後のお金について、ちょっとイメージしやすくなったらうれしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

参考ウェブサイト

Work and Income – Superannuation 公的年金 – 政府ウェブサイト

NZ Government – KiwiSaver キウィセーバー – 政府ウェブサイト

Sorted (https://sorted.org.nz)

自分で選ぶ!ニュージーランドでインデックス投資投資とは縁遠いと思っていた私ですが、この先年金も期待できないということで危機感を持って投資と資産形成について勉強し始めたのが数年前のこと...