こんにちは。もん です。
少し前に、海外移住先の後悔しない選び方について書きました。
それで、今自分がどこかに移住するならどこにするかなーと考えてみました。
考えるだけでワクワクします…
移住したいけどどこがいいか考えあぐねている方が、移住先選択のイメージがつかみやすくなってもらえたらうれしいです◎
私ならここに移住する
移住国を選ぶには、自分が何をしたいのか、何をしていると幸せなのかという問いかけは不可欠。
この問いかけは、移住に関わらず人生のあらゆる局面で重要で、リベラル大学の両学長が「人生の羅針盤」と呼ぶものです。
人生の羅針盤では
- 自分にとっての幸せは何なのか
- 何を大切にして生きているか
- 何をどうしたくて今ここにいるのか
- 人生でやりたい30のこと
を挙げ、それを掘り下げるよう言っています。
移住をする場合、移住先が自分の「人生の羅針盤」に合っているのかどうかを照らし合わせる必要があります。
今私はニュージーランドに住んでいて、それはそれで私の「人生の羅針盤」に合致しているのでしばらくここにいるつもりですが(ちょっと後述しますね)、生来のノマド癖、いずれまたどこかに移りたくなる気もして、常にこんな問いかけをしながら暮らしています。
どんなライフスタイルを送りたい?
都市はお金がかかるしストレスも溜まりそう。緑がある適度な郊外がいいなー。でもあんまり田舎だと夜鬱蒼としていて怖い。おいしいコーヒーやさんが1つ2つ、大きなスーパーがあるといいな。スーパー大好き。そんな場所だったら、いつかひとりになってしまっても生きていけるかもしれない。
人生で大切にしていることは?
パートナーとの日常を丁寧に生きること、そして旅、自由、異文化背景を持つ人たちと一緒にいることかなぁ。自分は知らない文化に対する好奇心が掻き立てられるとよろこびや幸せを感じるから。理由はおそらく、世界は広いなーって開放感を得られるからじゃないかなーと。
そんな羅針盤をキーワードにして表すと
- 旅
- 海外
- 自由(ひとりの時間、パッとどこかへ行く自由)
- パートナーとの生活(自由も家族もどちらも取りたい欲張りモノです)
- 異文化がある生活が幸せ
- ある程度のんびりした生活(大都市・満員電車はもう嫌)
- ある程度活気のある生活(映画を見たり美術館に行ったりもしたい)
- ある程度のお金(上記を実現するために必要という考え方です)
そんな私が選ぶ移住先候補をどうぞ!
カナダ
移住先候補のトップに私が選んだのはカナダです。

私がカナダを選ぶポイント
- なんとなく直感
- リラックスしてフレンドリーかつ多様な人々
- 雄大な自然、広がる田園風景…
- その割には、ショッピングも便利
- 親戚・知り合いが多い
私の住むニュージーランドと似ているイメージがあるカナダ(実際はぜんぜん違うと思うんですけど)。
私の経験では、カナダの人はとてもフレンドリー。
高校生の時に初めてカナダに行きましたが、知らない人に満面の笑顔で「ウェルカム!!」と挨拶され、日本人と種類の違う親切さに戸惑ったのを覚えています。
日本には内と外があって「外」の人には挨拶すらしないのが普通なのでびっくりしたんですね(これが西洋人という「内」に入ってくる心配のない人に対しては、またとびきり親切になったりもするんですが)。
カナダだと知らない人にも挨拶をしたり、レジの人と世間話をしたりするのは普通です。
(これはニュージーランドもイギリスも同じ。ニュージーランドの人の方が気持ちシャイな気がしますが、話し方がそう聞こえるだけかも。)
また、雄大な自然・延々と続くフラットな田園風景は、東京近郊で育った私にとっては異国情緒があって、ある程度の田舎好きな私のライフスタイルにも合っています。
いつも田園にいるとなると退屈しそうですが、ちょっと羽を伸ばせば田園に行けるのはやっぱりいいなーって思うんですよね。
大陸だからか、自然も田舎もスケールが違う。
が、自然が雄大な割に、買い物には便利な印象があります。
ショッピングモールも大きいし、閉店時間も遅い。
正直ショッピングモールは好きではないですが、なんせ規模が大きいので、中にはいい店も入っています。
ものがない、高い、閉店時間が早いニュージーランドとは大違い。笑
ちなみに、山の中の観光地もカナダは「観光地」っぽく、カフェがあってお土産屋さんがあって垢抜けてる感じがします。いいかどうかはさて置き、観光客にお金を落とさせる仕組みがより整ってる!と感じます。
一方ニュージーランドは、観光地でも商業臭がない(そこが朴訥としててよくもあるんですが)。
話が外れましたが、カナダ。
いい印象しかありません。
これは直感ともいえるし、しかし逆に移住したら嫌なところがもりもり出てくるサインでもあります。
いいところしかない国なんてありません。
考慮すべきデメリット
- 冬の寒さに耐えられるか?
- 車社会。右ハンドルで運転できるか?
- 年金…(そんなお年頃)

反面、カナダは冬は寒そう!
彼地の親戚から50cm雪が降ったなどと聞くと、もう未知の世界。
積もっても10cmくらいのしか見たことがない
そんな中、左ハンドルの車で買い物に行けるのか??という疑問が。
車社会だし、みんなすごい大きい車運転してるし…
年金は…日本の年金は受け取れますが、お小遣い程度。
もし今カナダに移住したとしても、居住年数で額が変わるカナダの年金も期待できません。
(追記:カナダと日本は社会保障協定を結んでいるので、年金加入期間は両国で通算できるとご指摘いただきました!
少なくとも1年間の老齢保障法(OAS)によるカナダ居住期間またはカナダ年金制度法(CPP)による保険期間がある人について、カナダの居住期間または保険期間のみでは給付を受ける権利を確立できない場合に日本の年金加入期間を通算することができます。
協定相手国別の注意事項(カナダ)ー 日本年金機構
んー…これだけ読んでもちょっとよくわかりませんが^^、カナダで年金を受け取れる可能性はあることがわかります。
私の場合は日本の年金額自体が少ないので、どこの国に住んでいたとしても利子・配当金で暮らせるようになっていたいなぁ

オランダ

次に移住候補地として挙げたいのはオランダ。
私がオランダを選ぶポイント
- ヨーロッパの他の国と地続き。イギリスも飛行機ですぐ。
- 何となく直感
- 自然もあり、都市もそれなりに大きい
- 電車が発達している
- チーズおいしい(エダムやゴーダ好き)
私はアムステルダムやハーグが大好きです。
こじんまりとしていて、かわいいお店もいろいろあって、町散策は楽しい。
独身の頃移住を検討しましたが、実現には至らず泣く泣く帰国しました。
オランダの何がいいって、やっぱりヨーロッパの各地へ電車ですぐに行けること。飛行機も安い。
じゃあ別にベルギーでもフランスでもいいじゃんって話になると思うんですが、オランダにはいい思い出があって究極の超個人的理由、「だって好きなんだもん」が移住したい理由です。
(でもこの「だって好きなんだもん」が意外に重要だったりします。直感というやつです。どこかピンと来るから移り住んじゃう。そんな選び方嫌いではありません。)
考慮すべきデメリット
- オランダ語。難しい!
- 食べ物は…うーん。
- 冬は寒そう
- 夏は暑そう(去年は熱波がありましたね)
デメリットとしてあげたのは、やはりオランダ語。
日本人には発音が難関です。あの喉の奥から出す”g”や”ch”の音は日本人には真似できなさそう。。
ただWikipediaによるとオランダ人の90%以上の人は英語を話すそうです。
人口の90%以上というとすごい数字。日本だと英語を義務教育で勉強していてもほとんどの人が話せませんよね。
私も日本の教育だけでは話せなかったと思う
というわけで、オランダ語は必要ないようにも思えるんですが、役所の手続きはオランダ語になるようですし、住むとなるとオランダ語ができた方が人間関係に深みが出ると思います。コミュニティに参加できたりとか。
というのも、とある英語で行われたワークショップに参加した時、参加者の女性が「英語で話すの疲れた」と次のクラスを休んでいて。
英語がペラペラに見えても実はストレスが溜まる人もいるのかも
また食べ物はイマイチな気はします(笑)
この辺は個人の感じ方ですけど、観光客としてカフェに行ってサンドイッチを食べる分には雰囲気もよくていいんですけど、やっぱりパンはフランスかドイツの方がおいしいような。
私の印象ではパンがスカスカしてる

だからでしょうか、オランダではパンにHagelslag(ハーヘルスラッハ)という朝食の定番・チョコレートスプリンクルを載せて多少美味しくして食べるのが定番(?)
オランダ以外で食べるとおいしいと思えないけど(やっぱり世界的に見るとオランダはおいしくないという個人的感想)オランダで食べるとすごくおいしい魔法の食べ物に思える不思議。
あ、けなしてるようですが、、、実は大好きHagelslag。
ニュージーランド

もうひとつの移住先は、私が現在住んでいるニュージーランド。
総じて私は好きですし、ここに住んでいてホームシックになることもありません。
だけど、嫌なところはやっぱりありますね。
嫌いなところが一つもない国などこの世に存在しないと思っているので、決してディスっているわけではなく自分の思うところをできるだけ正直に伝えようと思っていることをご理解いただければ幸いですが^^
私にとっての極め付けは、やはり、日本やアメリカのようにはモノやサービスがないことです。
ご参考 >>【複数国に住んだ筆者から見た】ニュージーランドの嫌いなところ
店は早く閉まるし、服もかわいいと思うものはなかなかないし(アラフィフだけど、かわいいものが欲しいと思ってます^^)、おいしいものは高いし、日本では100均に売っているようなものも8ドルする、などです。
サービスレベルの低さについては慣れたつもりでいたのに、先日ひっくり返りそうになったことがありました。私をひっくり返すとはなかなかな国、ニュージーランド。
飼い猫を入院させた時「この病院は夜7時に閉まるので、20分くらい先の夜間病院に連れて行ってください」って言うんです。だって、入院が必要な状態の猫ですよ?しかもうちの仔は普段から車嫌い。ストレスが病気によくないのは目に見えてます。
が、そこに入院施設(というか人員)がないのであれば、仕方ありません(ここら辺はキウィ化対応済み^^)。
が、真の意味で驚いたのはこの後に続く言葉だったのでした。
「夜間病院は昼間は閉まっているので、朝7時半に迎えに行ってここに連れてきてください」
病気の猫を一晩に2回、開院時間に応じて移動させるという!
「えっじゃあ、明日も退院できなかったらまた夜間病院に連れて行って、朝連れて帰ってくるんですか?」と聞くと「そうです」と。
昼間と夜間の病院を一緒に経営しようとは思わないみたいです。。。
猫にどれだけストレスがかかることかを説明したけれど「えぇ、お気持ちはわかります」とだけ(申し訳なさそうにはしていましたが…)。
今日もそんな日常が営まれるニュージーランド。
他にも日本では起こり得ないこんなことが日常茶飯事です♪
- 営業時間を確認してから店に行ったのに「今日はお客さんが来ないから早く閉店することにしたの」と追い返される(Googleの営業時間は当てにならない)
- 内装屋さんに自宅に来てもらい見積もりをとったけど、それっきり連絡なし
- 電車の料金が車掌さんによって変わる
だから、ある意味…のんびり屋さんにはいいんですが、そうでない方にはストレスに感じるかもしれません。
(だけど、ひとつだけ日本より開店時間が長い店があります。それはスーパーマーケット。朝8時に開くところが多く、キウィには「日本のスーパーって10時にならないと開かないのねぇ!」と驚かれます。ニュージーランドではスーパーが最強です!)
あぁ、もうひとつ【複数国に住んだ筆者から見た】ニュージーランドの嫌いなところに書かなかったことがありました。結構嫌なところもあるなぁ。
嫌い、というより「へぇー」と思うことなんですが、こちらのネット新聞ではYahoo Japanでもあまりみないようなニュース、たとえば「隣人バトル!フェンス越しに卵の投げ合い」とか、わりとどうでもいいような記事が多い気がします。
去年は「豚よりひどいイギリスからの観光客」という記事が連日新聞を賑わしていました。私も「これは本当にヒドイ!」と毎日読んでましたが(笑)
イギリスだと高級紙と大衆紙があり、ザ・ガーディアンなどの高級紙ではこういったニュースは扱っておらず、大衆紙では逆にこのタイプの記事ばかりという印象ですが(日本だと朝日新聞と夕刊フジみたいな感じ?)、ニュージーランドには両者の区分けがない…のかなぁ?(いえ、紙だとあります)
ニュージーランドに暮らして長い非常に知的な英語ネイティブの友人に、どの新聞を読んでいるか聞いてみたところ、卵バトルの新聞でした。
ちなみに、うちのパートナーの北米出身モウさんは、ニュージーランドの新聞はほぼ読んでいない模様。ニュースはラジオでゲットするようです。
まぁいろいろ書きましたが、これは私の人生の羅針盤にとって問題になるレベルのことではないので「うげっ、ニュージーランドから引っ越した方がいいのかなぁ?」と迷うことはありません。羅針盤があれば迷いがなくなるというのは本当だと実感します。
ただ、私がデメリットにあげる「世界のどこからも遠い」は、海外旅行好きな人にとっては大きな問題になり得ます。
ニュージーランドをまとめてみます。
私がニュージーランドを選ぶポイント
- のんびりしている
- 自然が多い・きれい
- 人が親切
- 多様性がある・年齢や性別による差別が少ない(いや、差別はある、というご意見もあるとは思いますが)
- 首相・政府の言うことがわかりやすい
- 治安がいい(ヨーロッパやアメリカの都市などに比べると)
- アラフィフでも年金満額支給に間に合う(かも)
考慮すべきデメリット
- モノやサービスがない
- どこからも遠い
移住先は「人生の羅針盤」に照らし合わせて決める
私の「人生の羅針盤」でのキーワードは「旅」「海外」「自由」「パートナー(家族)」「異文化」などが出てきました。
だからニュージーランドなどに世界のどこかにベースを持ちながらフットワークを軽くしていくことが今後の目標です。
カナダやオランダにも長期滞在できたらいいなと夢見ています。数ヶ月の滞在なら、もっと気軽に選べるので選択肢が広がりそうですが♪
ちょっと今は時期がよくありませんが、皆さまにも「人生の羅針盤」に合致するいい移住先が見つかりますように!